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9月18日午前。16歳の少女が45歳の父親を斧で殺害した。
同日深夜。テレビ神奈川で放送されるアニメ「School Days」第12話が突然の休止。代わりにヨーロッパの城などの風景が流れた。
http://jp.youtube.com/watch?v=mx3HeTbeBbc
(YouTubeより。テレビ神奈川で放送されたスクールデイズ第12話差し替えの映像)
http://mantanweb.mainichi.co.jp/web/2007/09/schooldays.html
(まんたんウェブより。スクールデイズ休止の記事)
http://www.schooldays-anime.com/news/newspup/index.html
(School Days公式サイトより第12話休止に関して)
http://danceofeternity.blog76.fc2.com/blog-entry-650.html
(まごブログレッシブルより、チバテレビでのSchool Days第12話差し替映像の画像)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1123262
(ニコニコ動画よりテレビ大阪でのSchool Days第12話の対応)
School Daysを放送していたテレビ神奈川・チバテレビ・テレビ埼玉・テレビ愛知・テレビ大阪と、地上波での放送は全部休止となってしまった。
残るはCSのアニメ専門チャンネル「ATX」だけである。27日に問題の第12話が放送となるが、公式サイトも放送の中でも休止の告知は無いので放送されると思われる。
では、何故にSchool Daysは放送休止となったか。第12話で出てくると思われる場面をゲームの動画で見てみよう。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm991399
(ニコニコ動画より、ゲームSchool Daysの動画。ネタバレでもあるし、血が苦手な人は注意)
この場面では、ヒロイン言葉がのノコギリで殺人を行っている。アニメもこれと同じとすれば、事件と内容は似て無くてもテレビ局や製作側も批判やクレームが来るのを回避するために自粛したのだと考えられる。
しかし、第12話は最終回でもあり注目作でもあるから期待していた方達にとっての落胆は大きい。
また、落胆の声は海外から出て「Nice boat」の言葉がネットで広まった(笑)
http://sacredplacejapan.blog.shinobi.jp/Entry/92/
(聖日本より海外の反響)
http://d.hatena.ne.jp/keyword/Nice%20boat
(「Nice boat」について)
だが、その一方で斧を使うキャラクターが出ていたアニメが同時期に放送されていたという。
http://nayuta.blogzine.jp/fundoshi/2007/09/xenoglossia25_2d83.html
(人の褌より アイドルマスターXENOGLOSSIA第25話)
京都の事件はSchool Daysだけでは無く、「ひぐらしのなく頃に解」の休止にも及んだ。
「ひぐらし」の場合は一部のマスコミで「斧」を使った事をヒロインの竜宮レナが「鉈」を使い、殺人をした事に影響されたと言う風に報じられた。
http://www.kbs-kyoto.co.jp/contents/report/archives/2007/09/post_19.htm
(KBS京都。ひぐらし放送休止の告知)
http://mantanweb.mainichi.co.jp/web/2007/09/post_1364.html
(まんたんウェブより、ひぐらしのなく頃に解放送休止の記事)
http://jp.youtube.com/watch?v=OTie5DfE4FI
(YouTubeより。ニュース番組「ムーブ」で京都の殺人事件を「ひぐらし」の影響か?と放送)
とは、いえ。犯人となった少女が「ひぐらし」のソフトやマンガを持ち。犯行を「ひぐらし」からヒントを得たと自供でもしない限りは「ひぐらし」を批判する事はできない。したとしても「根拠のない言いがかり」にしかならないからだ。その為に報道で「ひぐらし」の影響を報じる所は少ない。
けれども、こう影響とばかり言っても事件の経緯を見ると家庭事情の不満が溜まった事の方が大きいのだ。マンガやアニメの影響が大きいならば前から鉈やバットを使う事件が連続していた筈だ。アニメ「ひぐらし」の1期ではバットや鉈での殺人シーンが何度もあったが、それに影響を受けたとされる事件は聞かない。
ここで過去。起きた親類を殺害した事件を見てみよう。
http://www.n-seiryo.ac.jp/~usui/news2/2006/nara.html
(奈良県家族3人放火殺人の犯罪心理学)
http://www.n-seiryo.ac.jp/~usui/syounen/2005/itabashi_murder.html
(板橋両親殺人事件の犯罪心理学)
この2つの事件は親殺しと放火に爆破を行った事から大きくマスコミに取り上げられたニュースである。どれも犯行を行った少年は真面目な性格であるが故に家庭や自分への接し方への不満が大きく溜まり犯行に及んでいる。2つの事件の少年にしろ、今回の少女にしろ家庭という閉じられた世界の中で不満を解消できずにいたのが犯行に至る動機としては大きい。
だが、今日。斧による犯行がまた起きた。これに関しては京都の事件のニュースを見ての事と考えられる。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070924i101.htm?from=navr
(読売新聞 中3少年。斧で父親の頭切る)
何にせよ。世の中で人間は何らかの影響は避けられない。しかし、犯罪で創作物のマネをするのはごく希なものであろう。犯罪にしても何らかの目的があり、それを実行する段階でアニメやゲームなどのマネをするのは愉快犯や猟奇殺人の域である。その域に達した場合は未熟な心の少年少女にしろ人格にこそ問題がある。
今回の放送休止の流れは制作側とテレビ局が騒ぎが起きる前に行った回避行動である。作品の続きを楽しみにしていたファンからすれば、とんでもない話だが、批判のヤリ玉に上げられるマンガやアニメにあっては致し方ない流れであるとも言える。現在移行に向けている地上デジタル放送で視聴年齢制限が設定できれば、いきなりヨーロッパの古城を目にする事も無くなるのでは?と考え期待したいものです。
オマケ(某ドイツの総統は今回の騒動にご立腹だそうです(笑))
http://jp.youtube.com/watch?v=1j5r3kGObR8
http://jp.youtube.com/watch?v=e4wCC4o0FFk&NR=1