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架空戦記小説と軍事の記事を中心にしたブログです
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1198144407152.jpgM16A4_1.jpgガバメント

(↑左からUH1ヘリ・M16小銃・ガバメント拳銃)

ひぐらしのなく頃に解の最終回(第24話「オシマイ」)に登場した兵器を紹介します。

まずは、小此木が鷹野に自決用にと渡したM1911コルト・ガバメント拳銃だ。
1911年に米陸軍が採用し、1926年の改良を経てベトナム戦争まで70年も使われたガバメント。日本では戦後に警察予備隊の頃から採用され自衛隊も1982年にP220を採用するまで使った拳銃である。
「ひぐらし」の世界では拳銃の更新直後ではあるからガバメントを山狗が持つのも不思議では無い。
さて、ガバメントはよく「大きくて日本人の手には合わない」とされている。当のアメリカの軍人もガバメントを威力と、拳銃自体が大きいから「ポケット砲兵」なんて呼んだ銃である。ネットで海外の射撃体験談を読むと射撃の反動で上手く狙って撃つ事が出来ないようだ。
http://www2.tokai.or.jp/true.friend/guam/5.htm
http://underpressure.ameblo.jp/underpressure/archive1-200704.html
http://www.norari.net/gun/090502.php
(↑ガバメントを撃った体験談)
そんなガバメントを鷹野は片手で持って羽入に向けて撃った訳だが。羽入の力で弾は外れた。
「この距離で外すなんて!」と鷹野は驚いていたが、ガバメントに慣れてなければ至近距離でも外す可能性は大きかったと思われる。

次に番犬部隊の装備である。UH1イロコイヘリとM16小銃である。
山狗を武装解除させるべく出動した番犬部隊は鷹野を拘束すべくUH1からリペリング(ロープでの降下)で降りた。UH1は1962年から陸自向けのライセンス生産富士重工業で始まり、現在でも使用される汎用輸送ヘリでる。
さて、M16である。これはベトナム戦争の頃から採用され今も使用される自動小銃である。しかし、陸自の部隊である番犬部隊が何故にM16なのか?陸自は創設当初にアメリカ供与のM1ガーランドを使っていたが64式小銃が採用されてからはガバメントとバズーカ以外は国産兵器で占められている。(機甲科はグリースガンを使用してた)けれども、64式は「故障が多い」「部品点数が多く戦場向きではない」「部品が脱落するのでガムテープを巻いたりもする」と整備に関する批評が多い。命中率は距離300mで40cmの半数必中界(撃った弾の半数が命中する範囲)が単発で得られて、連射なら60cmになると言う。つまり、64式は撃つだけなら問題は無いが(命中率向上と反動の低減から発射速度が遅いけれども)普段の整備や扱いには問題ありと言う銃なのだ。
番犬部隊も部品の脱落に悩む銃よりも実戦で性能が証明されたM16を採用したと言う事だろうか?けれどもM16も作動機構がガス(発射ガスのガス圧利用システムを採用した為)に晒される為に頻繁のクリーニングが必要とされるものではあるが。この場合は前述の64式の発射速度が遅いのと、弾薬も弱装弾なのを嫌って番犬部隊は威力が64式よりも上のM16を採用したのかもしれない。
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ありがとう
番犬部隊の装備がとても気になってました。
教えてくれてありがとうございました。
番犬部隊隊長 2011/01/14(Fri)20:58:18 編集
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