架空戦記小説と軍事の記事を中心にしたブログです
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今日の午前に北朝鮮は2度目の核実験を強行した。
ニュースを見てみると
○今回の実験で20~25キロトン(kt)の核爆発を起こしたとされる。
○北朝鮮は同じ日に射程120キロの地対空ミサイルを発射した。
この2つの事と数字が示すのを考えてみる。
まずは核実験で20kt以上の核出力が作り出せた事。
これは長崎に投下された原子爆弾ファットマン(TNT換算22kt)に匹敵する核出力である。
とはいえ、これは核爆弾の技術が完成したに過ぎない。ファットマンで4.670kgの重量がある。これではノドンやテポドンの弾頭として使うのは不可能だ。
アメリカのICBM(大陸間弾道ミサイル)ミニットマンの弾頭は古いW56でも300kg以上で小型化されている。(核出力は1.2メガトン)
つまりは北朝鮮の核開発はまだその始まりに過ぎず、戦力化はまだまだ先だろうと思われる。
核関連の技術が流出しているとはいえ核兵器の小型化が3年~5年で完成するとは思えない。
それこそ新たな施設や多くのエネルギーを必要とするからだ。施設は出来ても今以上のエネルギーを常に核兵器開発施設に供給し続けなければならないからだ。
だが、フジテレビのニュースで解説した軍事評論家の岡部いさく氏の分析だとテポドン2号の1段目が重量18トンと推測されるから、2段目はそれを支えて飛行出来る事を考えると4.67トンのファットマンでも運搬可能であるから戦力化は早くも可能だと示唆した。
もしも岡部氏の分析が当たっていると日本は既に核戦力の脅威に晒されている事となる。
次に射程120kmの地対空ミサイルについて。
韓国の聯合ニュースはムスダンリから射程120キロの地対空ミサイルが3発発射されたと報じた。報道の中ではこれを「短距離ミサイル」と書かれているが充分に長距離ミサイルである。
射程120kmの地対空ミサイルはロシアのS-300や中国の紅旗-9に匹敵する射程がある。ちなみに日本の自衛隊が装備するパトリオットミサイルPAC2は射程70kmである。
とはいえ飛ぶだけでは有効なミサイルでは無い。誘導はどうなってるかが問題だ。もしも性能の良いレーダーや指揮装置に誘導されたミサイルを今回発射したのであるなら北朝鮮の防空戦力はかなりの向上となる。
けれどもバッジシステムみたいにネットワークがしっかりした運用がなされていなければまだ脅威としては高いとも言えない。
核にしろ、防空ミサイルにしろ社会的経済基盤の向上がなければその発展するスピードは遅いものではないかと考える。
核開発や防空ミサイルの部隊としての運用は多くの電力や整備された通信設備が必要だ。
またそれらを保守管理するために各地を結ぶ道路も必要であるし高度な軍事力は国内の整備がなければ完成はしない。
しかし、北朝鮮は国内整備を無視してでも核戦力強化に力を注ぎ続けるだろう。それはかつて中国が文革の動乱期でも核とミサイル技術を優先して開発し続けた例があるからだ。
北朝鮮の脅威は高いと見るべきだろう。
ニュースを見てみると
○今回の実験で20~25キロトン(kt)の核爆発を起こしたとされる。
○北朝鮮は同じ日に射程120キロの地対空ミサイルを発射した。
この2つの事と数字が示すのを考えてみる。
まずは核実験で20kt以上の核出力が作り出せた事。
これは長崎に投下された原子爆弾ファットマン(TNT換算22kt)に匹敵する核出力である。
とはいえ、これは核爆弾の技術が完成したに過ぎない。ファットマンで4.670kgの重量がある。これではノドンやテポドンの弾頭として使うのは不可能だ。
アメリカのICBM(大陸間弾道ミサイル)ミニットマンの弾頭は古いW56でも300kg以上で小型化されている。(核出力は1.2メガトン)
つまりは北朝鮮の核開発はまだその始まりに過ぎず、戦力化はまだまだ先だろうと思われる。
核関連の技術が流出しているとはいえ核兵器の小型化が3年~5年で完成するとは思えない。
それこそ新たな施設や多くのエネルギーを必要とするからだ。施設は出来ても今以上のエネルギーを常に核兵器開発施設に供給し続けなければならないからだ。
だが、フジテレビのニュースで解説した軍事評論家の岡部いさく氏の分析だとテポドン2号の1段目が重量18トンと推測されるから、2段目はそれを支えて飛行出来る事を考えると4.67トンのファットマンでも運搬可能であるから戦力化は早くも可能だと示唆した。
もしも岡部氏の分析が当たっていると日本は既に核戦力の脅威に晒されている事となる。
次に射程120kmの地対空ミサイルについて。
韓国の聯合ニュースはムスダンリから射程120キロの地対空ミサイルが3発発射されたと報じた。報道の中ではこれを「短距離ミサイル」と書かれているが充分に長距離ミサイルである。
射程120kmの地対空ミサイルはロシアのS-300や中国の紅旗-9に匹敵する射程がある。ちなみに日本の自衛隊が装備するパトリオットミサイルPAC2は射程70kmである。
とはいえ飛ぶだけでは有効なミサイルでは無い。誘導はどうなってるかが問題だ。もしも性能の良いレーダーや指揮装置に誘導されたミサイルを今回発射したのであるなら北朝鮮の防空戦力はかなりの向上となる。
けれどもバッジシステムみたいにネットワークがしっかりした運用がなされていなければまだ脅威としては高いとも言えない。
核にしろ、防空ミサイルにしろ社会的経済基盤の向上がなければその発展するスピードは遅いものではないかと考える。
核開発や防空ミサイルの部隊としての運用は多くの電力や整備された通信設備が必要だ。
またそれらを保守管理するために各地を結ぶ道路も必要であるし高度な軍事力は国内の整備がなければ完成はしない。
しかし、北朝鮮は国内整備を無視してでも核戦力強化に力を注ぎ続けるだろう。それはかつて中国が文革の動乱期でも核とミサイル技術を優先して開発し続けた例があるからだ。
北朝鮮の脅威は高いと見るべきだろう。
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