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架空戦記小説と軍事の記事を中心にしたブログです
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1197972533790.jpghttp://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2007121800120
(時事通信)

今日、ハワイ沖で海自の護衛艦「こんごう」がSM3艦対空ミサイルをはじめて使い標的のミサイルを撃墜した。
これで日本のミサイル防衛(MD)はFPS-5レーダーが各地に配備されてない事を除くとソフトで一通り揃った事になる。
(空自はPAC-3迎撃ミサイルを今年3月末から入間基地に配備)
さて、新たなイージス艦「こんごう」級の武器となったSM3ミサイル。これは艦対空ミサイルで、航空機に対応したSM2は既に護衛艦の各艦に搭載されている。SM3は弾道ミサイル迎撃に特化したタイプで、アメリカが開発したものだ。
SM3は2002年1月から2003年4月まで4回の迎撃実験に成功し、2004年11月には実戦配備型のSM3ブロックⅠがアメリカ海軍に引き渡された。翌年2月からはテストが行われて成功を収めている。
現在、横須賀に停泊する4隻のアーレイバーク級駆逐艦と1隻のタイコンデロガ級巡洋艦がSM3を搭載したミサイル防衛対応艦船である。
海自は4隻の「こんごう」級全てをSM3が運用できるミサイル防衛対応艦船にすべくこれから改修が2010年までに行われる予定だ。ちなみに新たな海自のイージス艦である「あたご」級は最初からミサイル防衛を意識して建造されたが、今の所SM3を搭載する予定は無い。だが将来のミサイルの脅威が高まり、「こんごう」級の老朽化した時を考えると「あたご」がSM3と対応したシステムを装備する日は確実にありそうだ。
また、「あたご」がSM3を搭載して無くてもレーダーの追尾で「こんごう」級の迎撃を助けるLRS&T(長距離追尾および探知)任務を引き受ける事もありそうだ。
つまり、予想される現在でのミサイル防衛の作戦だと、「こんごう」級が探知と迎撃の準備。「あたご」級が探知を続けて「こんごう」級へデータを送り、それら複数のデータによって確実な目標のミサイルの位置と速度に未来位置を把握して「こんごう」級はSM3を発射する。
そんな展開が予想される。
「こんごう」級は戦術的な護衛隊群の中核戦力から国家防衛の戦略的な兵器に変わったと言える。
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