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1941年5月。北アフリカではロンメル将軍率いるドイツアフリカ軍団とイギリス軍とでトブルクを巡る攻防戦が激化していた。
そして今、北アフリカに面する海原、地中海でイタリアとイギリスの海戦が始まろうとしていた。
「これより英軍の北アフリカへ向かう輸送船団を攻撃する!全艦抜錨!」
北アフリカ戦線で苦戦する英軍は強行輸送作戦「タイガー作戦」を発動した。補給物資をジブラルタルからアレクサンドリアへと輸送するこの作戦は。イタリアの勢力圏を横切り地中海を横断するという大胆で危険な作戦であった。
イタリア軍はこの好機を逃さず戦艦5隻からなる艦隊を出撃させた。
「何故かドイツ海軍総司令官のレーダー元帥が軽巡洋艦に乗って参戦しているぞ。Uボ ートでの通商破壊作戦が主な大西洋がイヤになったか」
「潜って魚雷を撃つとは陰湿過ぎる、暗いよ!海軍軍人なら大海原で堂々と撃ち合うのが正道じゃ~!」
「…ベルリンや狼の巣(総統大本営)で相当ストレス溜まっていたんだな…」
「おい!イタ公!戦艦ぎょうさん持っとるじゃろうが!ドンドン前に行かんか~!」
何やら心を病んだレーダー元帥に尻を叩かれつつイタリア艦隊は出撃した。上空ではマルタ島から出撃したイギリス空軍とドイツ・イタリア両軍の戦闘機が空中戦を展開し戦いの火蓋は切られていた。
「空戦は存外にイタリア軍が優勢です。Bf109が2部隊居た事を差し引いてもでっかい奇跡です」
「まともな戦闘機が無いようでもハリケーンと渡り合えるし、シーファイアにも数で押せば全滅寸前まで追い込めたな。やるじゃないかイタリア人も」
「はは、飛べない○○はただのナントカですよ~」
「ちょっと気が抜けて無いか…」
空戦では優勢になりつつも今だ英軍の輸送艦隊を発見できずにいるイタリア軍。果たして…
※Bf109 ドイツ空軍の戦闘機。ゲーム内ではイタリア軍扱いだがドイツ軍だと思われる。
※ハリケーン・シーファイヤ イギリス空軍の戦闘機。
※この時点でのイタリア軍戦闘機はファイアットG50戦闘機で最高速度472km/h。MC200戦闘機で502km/h。ブレダ65で430km/h(このブレダ65は戦闘機言うには少し怪しいもので、戦闘機・爆撃機・偵察機の任務がこなせる万能機で開発された)ゲームでは爆弾搭載の戦闘機扱い。
対する英軍のホーカーハリケーンは最高速度550km/h。シーファイヤは584km/h。これではまともに追いつけない。普通ならこのゲームのこのステージに1部隊しかない複葉戦闘機グラジュエーター(最高速度407km/h)だけなんだが…