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架空戦記小説と軍事の記事を中心にしたブログです
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警察画像
(↑東京都町田市の立て籠もり事件でのSIT)
愛知県長久手町で起きた立て籠もり事件は29時間という長丁場の末に解決となった。
しかし、今回は撃たれた警官を長時間放置し、SAT初の殉職者を出すと言う不手際が目立つ事件である。
犯人が人質を取り、38口径の強力な拳銃を持っているとはいえ、撃たれた警官をなかなか救助出来ない所に素人ながら疑問がある。警官が倒れていた位置が犯人宅の敷地の奥と言う難しい位置であるのがネックであり、「救急車でも近づくと撃つ」と犯人が公言した事(SATでの救出時に犯人がすぐに発砲した)から現場を指揮する者の判断を迷わせたに違いない。
やろうと思えば放水や催涙ガスを犯人宅に向けて放ち、犯人を牽制している間に救出という事も考えられるが犯人宅でも壊してまで実行する事は考えられる所では無い。かと言って、SATや銃器対策部のMP5短機関銃を犯人宅に撃ち込むと言う軍隊みたいな牽制もあり得ない。悲しい事であるが、あの時点で警官を救出するのは現場の統括や県警本部が早くに強攻策を決断しない限りは夜間での救出以外に方法は無かったと言える。
こうなると警察には拳銃事件対策に犯人の居る建物をも損壊できる法があれば良いかもしれない。そうなると問題は人質である。事件の早期解決に人質の生命無視ではいけない。そこに警察独特のジレンマがある。
それは犯人をも人権があると言う事も絡み今回の様な長丁場になったのだ。
狙撃や突入での制圧が可能でも犯人を五体満足で捕まえる。これが普遍に続く警察の犯人逮捕における原則となった。(過去に犯人を狙撃した事を人権団体から訴えられた事も大きく影響しているのだろう)
しかし、ながら今回の事件で現場周辺の住民は帰宅も出来ず店舗は閑古鳥が鳴く目に遭ってしまった。事件とは関わりなく、守られるべき住民の生活を阻害してまで1人の犯人の人権は守られるべきかが大きな問題である。それは先月の東京都町田市での立て籠もり事件でもそうだ。あの事件は人質無しで立て籠もる犯人にSITが犯人の居るアパートの部屋のすぐ側まで接近したにも関わらず深夜まで待っての突入となった。
この2つの事件で守るべき市民を事件から解放するか、あくまでも被害者・犯人双方の人権重視で行くのか警察は岐路に立ったのでは無いのだろうか?単独での立て籠もりにはSATやSITの突入も出来るようにして欲しいものだ。で、なければ俺を含めた納税者は警察を頼もしく思えない。
また、今回の事件では初の殉職者を出したSATの士気に影響が出ないか心配だ。目の前で仲間が殺されたにも関わらず待機を強いられたのだ。犯人確保でSATが群がり押さえ込む所は彼らの憤りを感じた様に思えた。
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無題
確かに作戦は失敗でしたね、でも、犯人をどうこう非難しているより、もっとSATとSITの連携をしっかりしてほしいですね、それと隊員一人一人の装備の充実も死してほしい所ですね。
S.O.F 2007/05/21(Mon)06:38:11 編集
はじめまして
S.O.Fさん。はじめまして。
欲しい装備としては今回の様な事件だと音響兵器が欲しいですね。これだと簡単な物ではスピーカーで出来る。スピーカーからの特殊な音で犯人の平衡感覚を崩し、不快感を与える。これで弱った犯人が早くも投降するかもしれない
葛城マサカズ 2007/05/22(Tue)21:22:25 編集
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