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架空戦記小説と軍事の記事を中心にしたブログです
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昨日映画「ワルキューレ」を見ました。
第2次世界大戦でドイツの劣勢が決定的となる1944年7月に起きた国防軍による反ヒトラーのクーデターという事件をトム・クルーズ主演で描いた映画だ。

まず。この映画は第2次世界大戦の知識がないと分からない部分が多いと思われる。
何故ヒトラーを暗殺してクーデターを起こさなければならないのか?またその背景となる流れが初心者には分からないと思われる。
反ヒトラー派が行動を起こす大きなきっかけとなった連合国軍によるノルマンディー上陸作戦についても触れられていないはいかがなものかと思った。
とはいえ、欧米ではヒトラーはヨーロッパを侵略しユダヤ人を虐殺する悪魔であるから暗殺されるのだと理解できるが太平洋戦争すらまともに教育されていない日本人ではヒトラーの悪さをあまり理解出来ないかもしれない。そのために歴史の知識無しでは分からない部分が多い作品と言える。
事件の描写ではまず、スモレンクスでの暗殺未遂事件(ヒトラーの乗る飛行機を爆破しようとした事件)から描き、映画の最後ではクーデターの関係者がどんな最期を迎えたか描かれたのは歴史もの映画としては好感の持てる要素だ。
人民裁判からワイヤーで吊すという絞首刑までナチスの恐ろしさが描かれている。
また、ヒトラーやヒムラーにゲッペルスなど史実の人達が似ているので面白い。
けど、ちょっと疑問はある。連行されるSS本部の職員が突撃隊みたいな制服なんだが合っているのだろうか?

軍オタの目で見るとドイツ軍を沢山見れるという事で楽しめるだろう。映画の冒頭ではⅣ号戦車F2かGにSd.Kfz222装甲偵察車が登場する。Ⅳ号はこの作品の為に作られたものだろうか?割とよく出来ていた。
銃火器ではkar98k小銃がMP40短機関銃を見なかった(目立たなかった?)が少し残念だ。
今作で一番良いのはさを見せたのはJu52輸送機とBf109戦闘機だろう。大画面で見るとフライパスする2機のBf109がカッコイイしJu52も優雅であった。洗練された機械とは違う良さがある。

この事件は2004年にドイツで「オペレーション・ワルキューレ」としてドラマ化されている。興味があったら見て貰いがレンタルでも置いてある可能性が低いレアな作品だけど。
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