架空戦記小説と軍事の記事を中心にしたブログです
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去る20日に第44代アメリカ合衆国大統領にバラク・オバマ氏が就任した。
果たして世界の趨勢を決める力のあるアメリカの軍事力はオバマ政権でどの方向に向かうのだろうか?
http://www.47news.jp/CN/200901/CN2009012301000232.html
(47NEWSより)
オバマの選挙公約であるイラク撤退。それが具体的な動きになったのである。
しかし、16ヶ月後に米軍がイラクより去った時にイラクの情勢は悪化しないか不安な要素が大きい。近年では2004年のファルージャの戦闘みたいな大規模な反米武装闘争は起きてないが、米軍撤退後に備えて今度はスンニ派とシーア派の武力闘争が起きるのではないかと思われる。
今までは米軍という抑止力があったが、それをイラクの新しい国軍や警察が同じように効力を持つとは疑問である。
逆にイラクの国軍が民族ごとに分裂しやしないか懸念される。
イラクはその国土にアラブ人・クルド人・アッシリア人・テュクル系とアラブ人が多くを占めるが多民族国家な上に宗教では国民の9割が信仰するイスラム教ではシーア派とスンニ派に分かれており、現在では住む場所がはっきりと分かれるぐらい対立をしている。
つまり、イラクはあのフセイン政権によって宗教上の対立は回避されていた。それは独裁政権の権力によるところが大きいがそうでもしないと宗教による根深い闘争を呼び起こすからだ。
果たして米軍やフセインも無くイラクはまとまった国家であり得るのか?それはオバマ政権次第であると言える。あくまでアメリカの負担から手を引くのか?それとも崩壊させた国家をきっちりと復興させるのか?
可能性としては前者を達成するために撤退を行うが16ヶ月の期限が来る直前でイラクの政権から兵力の駐留続行を要請されたり、内乱になりそうな兆候があるとして駐留米軍を中心とした他国軍がPKO部隊に様変わりしてイラクの平和維持に当たるかもしれない。
この2つのいずれかでなくとも本当にイラクが安定した国家になれるのかオバマ政権が見直す事になるのは間違いないだろう。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090110-OYT1T00369.htm?from=navr
(読売新聞)
国家情報長官に元太平洋軍司令官のデニス・ブレア氏が就任した。これは確証は無いが情報部門ではアジア重視の路線なのだろう。
今現在では北朝鮮関連では政権の後継者が誰になるのかが重要な問題となっている。もしも、オバマ政権期間中に北朝鮮で新しい指導者が立った場合の新戦略を検討しなければならない。
その為にもアジアに精通した元太平洋軍司令官が起用されたのだろう。またCIA長官に就任したレオン・パネッタ氏は、クリントン政権では大統領主席補佐官であった。その在任中には1994年の北朝鮮危機があった。かなり斜めな見方だが、情報部門ではアジアとりわけ現状では北朝鮮の政変に備えた人事なのかもしれない。
オバマ政権では強化するのはアフガニスタンであるとしている。タリバンが勢力を盛り返している現在では危機的なものである。
パキスタンが親米から離れるかも知れない今の状況ではアフガンとパキスタンが一番不安定に見える地域であろう。
その為にイランとは対話をするという外交姿勢に転換したのだと考える。
今後のオバマ政権下のアメリカの軍事力は
・アフガン増強
・北朝鮮の政変に備える
・イラクからの撤退
という方向に進む。しかし、どれもアメリカが主導権を握っている状況では無い。特にイラクとアフガンでは4年後でも現在の状況から好転するとは考えにくい。
何故なら国家間の戦争みたいに交渉ができる見える相手ではない。実態の分からない見えない敵に対してだからだ。
ブッシュ政権の対テロ戦争の始末にオバマ政権は終始するかもしれない。
果たして世界の趨勢を決める力のあるアメリカの軍事力はオバマ政権でどの方向に向かうのだろうか?
http://www.47news.jp/CN/200901/CN2009012301000232.html
(47NEWSより)
オバマの選挙公約であるイラク撤退。それが具体的な動きになったのである。
しかし、16ヶ月後に米軍がイラクより去った時にイラクの情勢は悪化しないか不安な要素が大きい。近年では2004年のファルージャの戦闘みたいな大規模な反米武装闘争は起きてないが、米軍撤退後に備えて今度はスンニ派とシーア派の武力闘争が起きるのではないかと思われる。
今までは米軍という抑止力があったが、それをイラクの新しい国軍や警察が同じように効力を持つとは疑問である。
逆にイラクの国軍が民族ごとに分裂しやしないか懸念される。
イラクはその国土にアラブ人・クルド人・アッシリア人・テュクル系とアラブ人が多くを占めるが多民族国家な上に宗教では国民の9割が信仰するイスラム教ではシーア派とスンニ派に分かれており、現在では住む場所がはっきりと分かれるぐらい対立をしている。
つまり、イラクはあのフセイン政権によって宗教上の対立は回避されていた。それは独裁政権の権力によるところが大きいがそうでもしないと宗教による根深い闘争を呼び起こすからだ。
果たして米軍やフセインも無くイラクはまとまった国家であり得るのか?それはオバマ政権次第であると言える。あくまでアメリカの負担から手を引くのか?それとも崩壊させた国家をきっちりと復興させるのか?
可能性としては前者を達成するために撤退を行うが16ヶ月の期限が来る直前でイラクの政権から兵力の駐留続行を要請されたり、内乱になりそうな兆候があるとして駐留米軍を中心とした他国軍がPKO部隊に様変わりしてイラクの平和維持に当たるかもしれない。
この2つのいずれかでなくとも本当にイラクが安定した国家になれるのかオバマ政権が見直す事になるのは間違いないだろう。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090110-OYT1T00369.htm?from=navr
(読売新聞)
国家情報長官に元太平洋軍司令官のデニス・ブレア氏が就任した。これは確証は無いが情報部門ではアジア重視の路線なのだろう。
今現在では北朝鮮関連では政権の後継者が誰になるのかが重要な問題となっている。もしも、オバマ政権期間中に北朝鮮で新しい指導者が立った場合の新戦略を検討しなければならない。
その為にもアジアに精通した元太平洋軍司令官が起用されたのだろう。またCIA長官に就任したレオン・パネッタ氏は、クリントン政権では大統領主席補佐官であった。その在任中には1994年の北朝鮮危機があった。かなり斜めな見方だが、情報部門ではアジアとりわけ現状では北朝鮮の政変に備えた人事なのかもしれない。
オバマ政権では強化するのはアフガニスタンであるとしている。タリバンが勢力を盛り返している現在では危機的なものである。
パキスタンが親米から離れるかも知れない今の状況ではアフガンとパキスタンが一番不安定に見える地域であろう。
その為にイランとは対話をするという外交姿勢に転換したのだと考える。
今後のオバマ政権下のアメリカの軍事力は
・アフガン増強
・北朝鮮の政変に備える
・イラクからの撤退
という方向に進む。しかし、どれもアメリカが主導権を握っている状況では無い。特にイラクとアフガンでは4年後でも現在の状況から好転するとは考えにくい。
何故なら国家間の戦争みたいに交渉ができる見える相手ではない。実態の分からない見えない敵に対してだからだ。
ブッシュ政権の対テロ戦争の始末にオバマ政権は終始するかもしれない。
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