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架空戦記小説と軍事の記事を中心にしたブログです
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3月の陸上自衛隊における部隊の改編と編成をまとめてみる

3月26日
中部方面隊隷下部隊
・第13旅団  (司令部広島県海田市駐屯地)
(第8普通科連隊・第13偵察隊増強・第13対戦車隊廃止など)
・中部方面混成団   (混成団本部滋賀県大津駐屯地)
(第2教育団に第13旅団より第47普通科連隊を編入して編成)
・中部方面移動監視隊 (滋賀県大津駐屯地)
(人員約50名で編成)

北部方面隊隷下部隊
・第11旅団  (司令部北海道真駒内駐屯地) 
(第11師団より改編)
・北部方面対舟艇対戦車隊 (北海道倶知安駐屯地)
(第28普通科連隊第4中隊と第11対戦車隊を統合して編成した方面隊直轄部隊。96式多目的誘導弾装備)
・北部方面施設隊 (本部管理中隊北海道南恵庭駐屯地)
(第3施設団から縮小再編)

統合幕僚監部隷下部隊
・自衛隊指揮通信システム隊 (東京都市ヶ谷)
(統合幕僚監部隷下の陸海空の情報システムの監査と維持を担当。中央指揮所の管理運営も行う)

中央即応集団隷下部隊
・中央即応連隊 (栃木県宇都宮駐屯地)
(人員約700名で編成)
・中央特殊武器衛生隊 (朝霞駐屯地)
(人員約70名で編成。中央特殊武器防護隊と連携してNBC兵器攻撃での傷病者の診断と治療を行う)
・中央特殊武器防護隊 (埼玉県大宮駐屯地)
(第101特殊武器防護隊より改編)

3月29日
中央即応集団隷下部隊
・第1ヘリコプター団 (千葉県木更津駐屯地)
(第1ヘリコプター隊と第2ヘリコプター隊を廃止して第1輸送ヘリコプター群に統合
 特別輸送飛行隊は特別輸送ヘリコプター隊に改編
 UH-60JA輸送ヘリとOH-6D観測ヘリを装備した第102飛行隊を新設)

また、26日で警務隊では18地区警務隊を改編。捜査部隊と保安部隊を一元化して保安部隊員にも司法警察権が付与された。(保安隊は同じ警務科ではあるが交通統制や警護に規律違反の防止などが任務で逮捕や捜査の権利は無かった)
これで保安中隊は保安警務中隊に、師団・旅団の保安警務隊を地区警務隊隷下に編合される。
地区警務隊は改編でナンバーを北方警務隊が119~122の4個。東北方警務隊は123~4、東方警務隊は125~9、中方警務隊は130~133、西方警務隊は134~6に改編された。
これら警務隊の改編は司法警察活動の警務隊と行政警察活動の保安隊と言う分割した役割を一元化すると言う事だが、これには近年の自衛隊不祥事の問題で自衛隊内の規律保持の為に防衛大臣直轄として陸海空の警務隊が統合される事となった。(警務隊の再編は2009年3月に完了予定)これにより捜査で警務隊が不足する場合は保安警務隊が補うと言う事になるのだろうか。
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今更だが我が地元を守る陸上自衛隊第13旅団が改編されている事実を最近知った。
1999年に師団の旅団への改編を行う初めての部隊として第13師団が旅団へと改編された。
普通科連隊は定員が1000名から600名に、戦車大隊は中隊に、特科連隊は大隊規模の特科隊となって7000人から4000人の部隊に縮小した。
それんな第13旅団は今年改編される事となった。
・第47普通科連隊が中部方面混成団に編入される。
・第13対戦車中隊を廃止
・第13偵察隊増強
・第8普通科連隊増強
この4点である。
また、第13旅団自体も即応近代化旅団への改編に伴い人員を3500人から3700人へと増強される。
(また軽装甲機動車120台を導入する)
中部方面混成団は滋賀県大津駐屯地で今年3月26日に編成された部隊である。元は第2教育団であったが第47普通科連隊を編入して混成団として改編となった。
この改編は隊員の教育や訓練を中部方面総監部が一括して管理すると言うものであり、予備自衛官でほとんど構成される第47普通科連隊は混成団で訓練を積み重ねて有事に備える予備兵力となるのである。
第13旅団は最大の予備自衛官部隊を切り離して常備自衛官のみによる即応力の高い部隊へと変わるのである。
(予備自衛官の部隊(コア部隊)は招集して部隊編成完結まで時間がかかる)
この試みは2年前の東北方面隊の東北方面混成団の編成で実績があった。この時にもコア部隊の第38普通科連隊が編入されている。
第13対戦車隊廃止はその戦力を3つある旅団の普通科連隊い振り分けて連隊の対戦車能力を高めている。
第13偵察隊の増強はそれまでの90人から130人に人員を増やし、旅団では2番目となる軽装甲機動車(10両)を配備して戦力が強化された。また、3月26日に滋賀県大津駐屯地で編成された沿岸監視部隊「中部方面移動監視隊」と共同して日本海の警戒強化をするという。
鳥取県米子駐屯地の第8普通科連隊も増強されている。人員を120人増強である。これは1個中隊分の人員であり、3個中隊(本部管理中隊除く)から4個中隊になるという事だろうか?
また、今年1月には第8普通科連隊には旅団では初めての軽装甲機動車を配備していた。
これら一連の改編は3月26日付けで完了となっており、第13旅団は既に新たな姿となっているのだ。
その旅団の主眼は日本海沿岸のようだ。増強した第8普通科連隊と第13偵察隊がその証明である。だが、中国地方の日本海沿岸は500キロあり、140人の増強だけでは少し心許ないような気もする。やはり第13飛行隊の一部を出雲か米子のどちらかに置いて警戒監視能力を上げるべきだとも思える。
こうした日本海への警戒は北朝鮮の工作員上陸阻止であろうか。小型の潜水艦や漁船型の工作船で侵入する北朝鮮工作員を阻止するなら第1の侵入ルートである海の状況を知る必要がある。つまり海自や海保との連携である。しっかりした連携ならば海自・海保からの情報で的確な位置に部隊を展開出来るからだ。この辺りは不明であるが、連絡体制の確立は必要だろう。数においては自衛隊は劣勢であるからだ。
ならば少数を上手く動かす高い情報伝達能力が必要だ。これは現在研究されている基幹連隊統制システムに期待するところだが、これに他の組織との連絡が可能であって欲しいものである。
http://www.htv.jp/news2/hiroshima/20080514194800_1210762116_19658_h.html
(広島テレビのサイトより 動画あり)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080514/crm0805141242013-n1.htm
(産経ニュース)

14日に広島県東広島市八本松にある原村演習場で行われた陸自の訓練がマスコミに公開された。
今回の訓練は9月に行われるG8議長サミットが広島市に行われる事から陸自の備えを見せる為のもにである。
訓練の想定は山間部に逃げた武装工作員を陸自が掃討すると言う内容で、AH1攻撃ヘリに74式戦車の支援を受けて海自の警備犬を伴った普通科隊員が工作員を捜索して捕らえると言うシナリオであった。
サミットを意識したせいかヘリや戦車をも参加すると言う大がかりな訓練となったが目を引くのは海自の警備犬である。自衛隊も犬を使用していたのだと初めて知った。
(軍用犬は施設の警備や前線での敵のトラップや待ち伏せ探知に使われたりしてた)
第13旅団の普通科連隊が定員600名と言う本来なら1個大隊の人数である上に担当地域も山間部が多い中国地方である事からゲリラや工作員の捜索にはヘリや隊員だけでは無く犬の使用も陸自は考えるべきではとも思える訓練である。
サミットでは警察が警備のメインであるが、テロの脅威への対処が軍・警察一体であるから陸自も意識せざる得ないし対応を求められている。その対応も「もしも」の場合であり陸自が出動するのはかなり最悪な状況ではあるけれども。だが、何事にも備えるのが開催国の義務である。その備えを見せてテロの抑止にするのも備えの1つなのだ。

春は新たな事と終わりの時期が重なる時期である。
今年は、陸上自衛隊で幾つかの動きがあった。

http://www.bnn-s.com/news/08/03/080326172437.html
(北海道ニュース。陸上自衛隊第11師団。旅団へ改編)

冷戦終結による状勢の変化で陸上自衛隊は平成の大改編として各部隊の再編成が行われた。13個師団の内、4個師団を旅団に改編する最後の番として北海道の第11師団が3月26日に旅団となった。
(沖縄の第1混成団の旅団化が終われば陸自の主な部改編は終わる)
旅団化のトップバッターとなった第13旅団と比べると第11師団の改編は火力機動力の衰えが無くて良いモノになると思える。
第11旅団は第18普通科に96式装輪装甲車を全中隊に配備されていて(連隊全員が乗れるか疑問だが)特科隊も今や古くなりつつあるが75式自走155mm榴弾砲を装備している。機動力(残る2つの普通科連隊を除くと)と火力では第13旅団よりも上を行く装備だ。また、第5旅団も各普通科連隊の1個中隊に96式を配備し、特科も75式。だが戦車隊は90式戦車を装備と、北部方面隊での旅団化は装備の充実を見るものである。対して第13旅団は戦車は74式戦車の1個中隊。特科は牽引式のFH70115mm榴弾砲で、普通科にはようやく軽装甲機動車が配備された。
この装備の落差には演習場や車輌の移動という問題がある為であると言える。だが、装輪式の96式ぐらいは全国の普通科連隊に欲しいものである。
ここまで装備について書いたが、編成では旅団となっても普通科は連隊である。定員が1000人から600人に変わってもである。これは1個大隊に相当する規模なのだが連隊として名称を残すのは幹部自衛官のポストの問題であろうか?地元の第13旅団の観閲式での紹介を聞くと中隊の指揮官が三等陸佐(少佐に相当)なのである。中隊であるならば中尉に相当する二等陸尉か大尉に当たる一等陸尉が指揮すべきなのだが、中隊に次いで大隊が無い陸自普通科連隊では、中隊基幹で諸兵科連合の部隊を組む事もあるから指揮統制の上で三佐が置かれているようだ。だがそれでも普通科連隊を実状に合わせて大隊と名を変えると今度は一佐陸佐のポストをどうするかの問題が起きるのでは?と勘ぐってしまう。(大隊長は三佐や中佐に相当する二等陸佐)

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080326/plc0803260936001-n1.htm
(産経ニュース。中央即応連隊編成完結)
去年発足した中央即応集団の新たな部隊として編成された中央即応連隊。この連隊は有事の際には増援部隊として最初に投入される部隊であり、海外派遣でも先遣隊の役割を果たす緊急展開部隊の性格を持つ部隊である。
装備には軽装甲機動車に、本土の普通科連隊(普通科教導連隊を除く)では初めての96式装輪装甲車が装備された装甲車を備えた強力な部隊と言える。
また、機動力では連隊が駐屯する宇都宮駐屯地の近くにはヘリの基地がある北宇都宮駐屯地があり有事の際には同じ中央即応集団所属の第1ヘリコプター団で輸送できる。
(その第一ヘリコプター団も再編されてUH60ヘリを配備した。これは特殊作戦群用を視野に入れての事だろうか?)
憶測で言えば、中央即応連隊は装甲車を装備した機械化部隊でもあるが空中機動部隊の性格を持つ部隊だろうか。海外派遣を視野をも視野に入れた玉虫色の部隊とも見れるが「実戦をかなり意識した部隊」になる事は間違いないだろう。
こう見ると、中央即応集団はヘリや輸送機での空からの移動を大きな視野に入れた実戦部隊が多い。ここで海兵隊の性格を持つ水陸両用部隊も欲しいものだ。

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00130023.html
(FNNニュース。60式自走無反動砲引退へ)
とうとう自衛隊国産兵器の最古参である60式自走無反動砲の最後の車輌が引退した。
60式は1960年に採用された兵器で、低い車体に2門の無反動砲と言う独特のスタイルをした対戦車車輌である。
記念品となった実物を見るとそれはもう小さく、軽自動車より少し大きい車体だが腰よりやや上までの高さしか無いこの戦闘車両に3人も乗り込むのだから驚くものだ。

TKX 3

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080213/plc0802131146007-n1.htm
(産経ニュース)
http://jp.youtube.com/watch?v=5YtxAhAziFc
(NHKのニュース)

13日神奈川県相模原市にある防衛省技術研究本部陸上装備研究所で2010年に配備される予定の新戦車(TKX)の試作車両が公開された。
写真や動画を見るとフランスのルクレール戦車に似たものに見えた。
さて、このTKXはどんな性能なのだろうか?
平成13年度防衛白書で書かれたTKXの内容は。
・重量40トン(今回の試作車両で44トン)
・主要火器は120ミリ戦車砲
・エンジンは1200hpディーゼルエンジン
・C4I(指揮・通信・統制・コンピューター・情報)システムの付加
・低運用費・低製造コスト
・将来改善能力(P3I)の付与
これに現れるのは攻撃力・機動力(防御力も)90式戦車と同程度にする事を目標にしている。
だが、TKXの革新性は90式戦車よりも10トンも軽い40トンに重量の目標がある事だろう。これは戦闘重量(弾薬・燃料満タンの状態)も含めてなのかは不明だが、そうで無くてもかなり軽いものだ。
こうなった背景には、90式の50トンでは北海道以外では使えないとするものだとされている。TKXは北海道以南での使用を主眼に置いた物だから、40トンクラスにされているらしい。
もっとも、国防とは無縁で道路建設が進んだ結果を見ると50トンの90式が通行できる道路がどれだけあるか心許ない。だが74式にいつまでも頼れない、だからTKX必要となった訳だ。
アメリカのM1A2エイブラムズで63トン。フランスのルクレールで54トン。ドイツのレオパルトⅡA6は62.5トン。と欧米の現代の戦車はどれも54トンから63トンの重さだが、ロシアのT90で46.5トンになる。
もっとも、重量が重いのはレオパルトⅡA6の場合はは120ミリ砲を44口径から55口径に換えた事と前面の装甲強化で重量が59トンから62.5トンに増えたように、改造や装備の換装による所もあったからだ。
TKXでは、火砲も防御力も90式と同じでは装甲をどう軽いものにするかが鍵となるだろう。
装甲はモジュール装甲で、外見がボルト留めなのも破損箇所を取り替えやすい為のものよなっている。果たしてこれが重量44トンに抑えた秘訣となったのだろうか?
次の革新性はC4Iシステム付加だ。TKXの内部には端末のディスプレイが装備されて、米軍のM1A2SEPやレオパルトⅡA6と同じく自衛隊の戦車も高いネットワーク能力を持ったと言える。
陸上自衛隊ではReCSと呼ばれる基幹連隊指揮統制システムを使って演習が行われている。これはパソコンの端末に所属部隊の位置と発見した敵の位置その地域の地形が表示されて一目瞭然となる。これにより状況把握の簡略化が出来て同じ情報を各部隊で共有出来るシステムでもある。これに対応できるのが今回のTKXなのである。TKXは新しいネットワーク化された陸上自衛隊の新たな兵器でもある。
値段は7億円とされ、90式のように10億円を越えるものでは無い。けれども年間の調達数が果たして二桁を越えるかは大いに怪しいところだ。

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(油圧サスペンションで右に傾くTKX。これは陸自戦車に系譜される能力なのだろうか)
果たして、TKX(2010年配備予定だから10式戦車?)は何処に配備されるか?
試験や運用の研究に静岡県御殿場の富士教導団や、機甲教育隊は当たり前として、何処で先に配備されるか?
前にも書いたが、北海道以南での運用を考えての製作だとしたら九州が一番可能性が高いだろう。西方重視という事もあるが、第4と第8戦車大隊が駐屯する大分県玖珠駐屯地から伸びる道路には74式戦車が自走して通れる特製の道路がある。これは最寄りに日出生台演習場があるからだ。
平時の運用面で障害のなるべく少ないこの地に配備されるものだと考える。部隊は第4師団所属の第4戦車大隊だろうか。第4師団は西方重視に陸自が方針転換すると重要視されるようになった師団だ。それは朝鮮半島に近く、また都市と工業地帯が集中する九州北部を担当している事もその訳だろう。
第4師団には他の師団や旅団には無い唯一の96式多目的誘導弾を装備した第4対舟艇対戦車隊があり、特科連隊も現役部隊で16個中隊を擁するなど強力なものとなっている。だから第4戦車大隊が有力だと考える。
まずは再来年。一般で見られる日が待ち遠しいものである。

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某掲示板では呉護衛艦隊または呉陸戦隊とも名乗る戦車と眼鏡っ娘が好きな物書きモドキ
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