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架空戦記小説と軍事の記事を中心にしたブログです
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http://sankei.jp.msn.com/economy/it/080523/its0805231820000-n1.htm
(産経新聞より)
民主党の円より子議員と下田敦子議員が14日に美少女アダルトゲームや美少女アダルトアニメの製造販売に対しての規制を訴える請願が国会に出された。
請願の要旨の中では
「このようなゲームに誘われた青少年の多くは知らず知らずのうちに心を破壊され、人間性を失っており、既に幼い少女が連れ去られ殺害される事件が起きている。これらにより、幼い少女たちを危険に晒(さら)す社会をつくり出していることは明らかで、表現の自由以前の問題である。社会倫理を持ち合わせていない企業利潤追求のみのために、幼い少女を危険に晒している商品を規制するため、罰則を伴った法律の制定を急ぐ必要がある。」
となっている。

この中で目を引くのが批判の的となった「このようなゲームに誘われた青少年の多くは知らず知らずのうちに心を破壊され、人間性を失っており」の部分である。
これは根拠のない暴言だ。
この言葉が正当ならAVを見ている人も「人間性を失っている」事になる。
つまり、冤罪で痴漢の犯人にされた人は自宅に痴漢もののAVがあれば「人間性を失っている」として有罪になってしまうではないか。
根拠もなく「人間性を失っている」と断定するのは差別に他ならない。
請願の目的が子供を守るとしながらも一概に差別をするのはまさに矛盾していると言って良い。
子供を守ると言う大儀を掲げれば差別を容認して良い訳が無い。
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20080522_sangiin_game/
(GIGAZINEより)
また今回の請願というのにも注目して欲しい。
今回は円・下田の両議員が考えて提出されたのでは無く、誰かの要望から国会に出されたものである。
http://d.hatena.ne.jp/killtheassholes/20080520
(反オタクの国会議員リストより)
どうやら請願はジュベネイル・ガイドなる団体の要望を円・下田の両議員が提出したようだ。
5月2日には児童ポルノ規制強化の法案が与党のプロジェクトチームで検討を終えて国会に提出する事となった。この流れに乗って請願が出されたものと考える。
今回の児童ポルノ規制強化の法案ではアニメ・マンガ・ゲームへの規制強化は見送られた事も請願への動きになったと思われる。

今年の児童ポルノ規制の動きは「単純所持禁止」が明記されそうであるから尚更反対があった。
先週水曜日にもNHKクローズアップ現代でも児童ポルノ規制の特集があったが、どうも児童ポルノ規制は感情論での動きが目立つ。それは今回の請願が最も示していると言える。
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