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架空戦記小説と軍事の記事を中心にしたブログです
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 「来たか・・・とうとう」

ここは神奈川県の日吉。慶應義塾大学の校舎の屋上で1人の海軍大佐が空を見上げていた。
その空には光を反射させながら高空を行く編隊がある。米軍のB29の編隊である。
その海軍大佐の居る周囲ではけたたましい空襲警報が響いていたが、彼は気にせず双眼鏡でB29を観察していた。
だが、その顔は憎い相手を見るような苦々しい表情であった。

「やはり、マリアナをどうにかせんと…」

彼の名前は神重徳。連合艦隊首席参謀である。

時に昭和19年11月24日。マリアナ諸島を発進したB29が初めて日本本土爆撃を開始した日であった。


1944年(昭和19年)8月。マリアナ諸島のサイパン・グアム・テニアンの三島が米軍に占領された。
米軍はこれらの島をB29爆撃機の基地として整備した。
11月24日。東京の中島飛行機武蔵野工場爆撃を手始めにマリアナからのB29による日本本土爆撃が開始される。一方の日本軍はB29が飛行する高度1万メートルまで昇るのが精一杯の戦闘機ばかりで有効な迎撃は出来ず、体当たりまでしたが大損害を与えるに至ってはいない。


昭和19年11月26日 神奈川県日吉 連合艦隊司令部

「こんままではB29によって本土は焦土と化し、我が国の戦争継続能力は一気に潰されてしまう。今の内に大規模なマリアナ攻撃を行い米軍の爆撃を遅らせるんが最善なのだ」

ここは日吉の慶應義塾大学の敷地の地下にある連合艦隊司令部壕。神は会議の席上で鹿児島弁を交えてマリアナ攻撃の必要性を説いていた。

「だが、神くん。残された戦力を考えると本土の守りを固めるべきはないかね」

連合艦隊参謀長の草鹿龍之介が慎重な反論を言った。

残された戦力―昭和19年の二大海戦マリアナとレイテでの戦いで日本海軍は戦艦や空母をはじめ多くの艦艇に航空機を失った。
残るは戦艦「大和」を始め4隻の戦艦。空母は新型の「雲龍」級など5隻こそあれど燃料不足に航空隊のパイロットも数は揃えど未熟な者が多く強大な米機動部隊と正面から挑むには心細くあった。次の海戦を挑むのは大日本帝国海軍の最期を決心する時だろう。

「参謀長。このまま座して陛下の赤子である国民が死んでいくのを見ておけと言うのですか?」

「いや、そうでは無い。だが我が海軍もこの状況では出来る作戦が少ないのだと言いたいのだ」

2人の意見は平行線を辿る。
2人の上官である連合艦隊司令長官の豊田副武は2人の議論をただ見守っているばかりであった。妥協も結論も出そうにない窮した空気を1人の少尉が報告に来た事で変わった。

「報告します。たった今、B29が1機宮城に墜落して宮城の一部が炎上中です!」

この報告に誰もが冷や水を頭から被ったようなショックを受けた。
このB29はF13と呼ばれるB29の偵察機型の機体で、エンジントラブルで高度が下がった上に出撃した陸軍の二式複座戦闘機「屠竜」の攻撃で関東上空からの離脱は叶わず宮城に墜落してしまったのだ。
宮城は日本人が敬う天皇家が住む聖域。そこを爆撃では無いもののB29の侵入を許し炎上させて皇族を危険な目に遭わせてしまった。それは「天皇の軍隊」を自称する彼らにとってかなりの衝撃を与えた。

「やはり、マリアナは叩くべきかと…」

神は皆が一様に静まりかえる中で豊田に言った。

「そうだな、やらねばならんな」

豊田は苦虫を噛むような表情のまま了承する旨を答えた。

(これでようやく今までの苦悩が報われる)

神は願ってもない好機で自身の案が通った事とそれまで何度となく唱えたマリアナ攻撃が実現できる事に身が引き締まる思いがした。
神はサイパン島陥落後に自ら戦艦「山城」の艦長となってサイパン島に殴り込みをかけると軍令部に提案したが却下されたいきさつがあった。だが、今や連合艦隊の作戦としてサイパンを初めとするマリアナ攻撃作戦が動き出そうとしていた。


昭和20年1月9日 広島県呉 夕方


呉の街にとってこの年の正月は忙しいものであった。特別休暇で郷里に帰る将兵で呉の駅は大晦日まで混雑し、呉鎮守府からの注文で宴会がいつでも開けるようにと料亭や旅館は準備に追われ、それらの料亭・旅館や海軍の発注で食料を扱う問屋は「まだ師走だよ」と嬉しい愚痴をこぼしてた。
正月になると郷里から夫や息子に会いに老夫婦や妻や子供達が呉を訪れた。料亭や旅館では「今日は無礼講だ」とする宴が連日違う将校達で行われた。
これらを見た呉の商人達は「どうやら連合艦隊が近々大きな作戦でもするのだろう」と予測した。
それは悟りの境地を顔に見せる将兵達を見れば尚更だ。
これら最期の別れによって正月を過ごした海軍将兵は呉のみならず横須賀でも同じであった。

そしてこの日。呉から艦隊が出撃しようとしてた。
戦艦「大和」に「榛名」。空母「雲龍」・「天城」・「葛城」重巡洋艦「利根」・「青葉」軽巡洋艦「矢矧」に駆逐艦15隻からなる第二艦隊の主力である。
徳山燃料廠の重油を帳簿外の量まで根こそぎ腹に満たしたこれらの艦は呉の岸壁から見送る将兵の声援を受けながら瀬戸内海を西へ針路を取る、豊後水道へと。

「燃料全部食わせて貰ったんだ何としてでもマリアナに行かければならん」

「大和」艦長有賀幸作大佐は艦橋で自身に科せられた重責をこう表した。

「そうだな。最後の一艦になってでも行かねば燃料廠の連中に顔見せできんからな」

有賀の肩の力を抜かせるように第二艦隊参謀長の森下信衛少将が冗談めいた風に言った。

「余裕だな。これが連合艦隊最後の作戦と言うのに」

「なあに、この大和の艦長をやると気持ちがでかくなるのさ」

「おいおい、俺への嫌味かよ」

有賀は森下の口の悪さにようやく笑みを浮かべた。これは海軍兵学校同期だからこその仲である。

ちなみに森下は前代の大和艦長である。

この2人のやり取りを聞きながら第二艦隊司令官伊藤整一中将は艦橋から望む光景を眺めていた。この20隻以上もの艦艇を率いて連合艦隊最後の作戦「天一号作戦」を指揮する事に感慨深い思いであった。

(これで責任を果たせるか…)

軍令部次長であった頃、悪化する戦況に何も出来ずにいて歯痒い思いをした伊藤。そしてとうとう彼が思うこれまで海軍上層部の一員であった事への責任が果たせると。

様々な思いを乗せて艦隊は一路太平洋へと向かう。


昭和20年1月9日 夜 フィリピンルソン島沖 戦艦「ニュージャージー」


米第三艦隊司令官ウィリアム・ハルゼー大将は部下の報告に色めき立った。

「出たかジャップ!」

その報告は豊後水道で潜航していた潜水艦からの情報であった。

「ワレ敵艦隊発見 戦艦ト空母ヲ確認ス」

詳細が不明であったが、猛牛ハルゼーを焚き付けるには充分な材料であった。

「よし、ただちにその敵艦隊を攻撃せねばな」

ハルゼーは意気高くそう言った時に副官が上官を抑えにかかる。

「今はルソン島上陸作戦の支援中です。ここを動く訳には…」

「むう…そうだな」

この時、第三艦隊はフィリピンルソン島への上陸作戦の支援を行っていた。ちょうどこの日第7艦隊の艦砲射撃の援護を受けながら上陸作戦が行われたばかりで別の海域に第3艦隊を動かす訳にはいかない時期であった。

「ニミッツに連絡だ。せめて1群ぐらい割いて敵艦隊を攻撃したい」

ハルゼーは太平洋艦隊司令長官のチェスター・ニミッツ元帥に連絡をした。

「敵艦隊発見せり。我が艦隊の一部を敵艦隊追跡に使いたい」

とハルゼーはニミッツに進言した。

この回答は2時間後に来た。

「1任務群のみで追跡せよ。主力は引き続き第7艦隊と共同して現在の作戦を遂行せよ」

ハルゼーの願いは叶った。

このニミッツの許可からハルゼーは第58任務部隊から第4任務群を第二艦隊追跡に向かわせた。


昭和20年1月10日 未明 サイパン島沖


夜の闇に暗く映える海面が唐突に割れた。
鋼鉄の塊が白波を幾重も作りその姿を現す。その鋼鉄の正体は伊三六一潜水艦。潜輸と呼ばれる輸送任務に特化した潜水艦である。

「準備急げ!」

艦長の号令で乗員は甲板に出て作業を始める。伊三六一には大発こと大発動艇と呼ばれる上陸用舟艇が2隻甲板に積まれていた。
伊三六一の乗員はその内1隻の大発を格納庫から引き出し海面に浮かべる。
その大発に完全武装の兵達が乗り込む。彼らは海軍の特殊部隊呉鎮守府第一〇一特別陸戦隊、秘匿通称S特である。
その秘匿名称のSはsubmarine(潜水艦)の頭文字から取ったもので、潜水艦による敵地への侵入が任務であると言う意味がある。そして今、その実力を発揮すべく伊三六一から大発に乗り替えてサイパン島へと向かおうとしていた。

「ここまで運んで貰いありがとうございます」

「こちらも君達みたいな精鋭を運べて光栄だ。武運を祈る」

竹原治郎少尉は伊三六一艦長と感謝の言葉を互いに言い終えると部下が待つ大発に乗り込む。

「よし、出せ」

竹原の合図で大発は出発し、伊三六一から離れる。伊三六一では、甲板と艦橋に立つ艦長以下の将兵が敬礼して見送った。

「あれは援護の爆撃だな」

サイパンを目指す一同の目に爆発による炎が幾つか瞬くのを見た。このサイパン侵入作戦の陽動として行われる第七五二航空隊の一式陸上攻撃機による夜間爆撃だ。この陽動の為に七五二空は硫黄島まで進出し、そこからこの爆撃を行っていた。

「あ…」

小隊の誰かが思わず呟く。陸攻だろうか、夜空を炎の流れ星が落ちていく。

誰もがあれが陸攻であれば伊三六一と同じく自分達は彼らに報いる戦いをせねばと新たに心に刻んだ。

この時、テニアン・グアムにも潜輸によってS特の小隊が運ばれた。S特は天一号作戦の尖兵としてマリアナへ上陸したが、その活躍はまだ少し待たねばならない。

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晃は藍華が復活した事で次の行動を考えた。

自分の機体はまだ戦える。けれどもアリシアとアテナの機体はミサイルを消費している。暁達「ネオ・ヴェネチア」の飛行隊と「アクア」の他の戦闘機小隊だけで充分な今こそ両機の補給をさせるべきだと晃は考えた。

「こちらグリムゾン・ローズ。『アクア』へ、スノーホワイトとセイレーンを補給の為着艦させたい」

晃が「アクア」に連絡する。

「了解した。グリムゾン・ローズの補給は行わなくて良いのか?」

「こちらはまだ大丈夫だ。あと1時間上空を警戒する」

この通信が終わると晃はアリシアとアテナに「アクア」へ着艦するように指示した。


同じ頃。巡洋艦「サン・ミケーレ」

「艦長!3時方向から新たな敵編隊。その数およそ20!」

CICに緊張が走る。オペレーターの報告に反応して艦長が「対空戦闘用意。ただし消火作業は続行せよ」を命じる。

「サン・ミケーレ」は今だミサイル直撃による火災を消し止めていない。

「この状態で戦闘は最悪ですね」

アトラが心配そうに言った。

「出来れば戦闘機に任せたいが…無理か…」

艦長はCICのスクリーンを見た。そには新たな敵機の反対方向で今だ繰り広げられている空戦を示していた。

「艦隊上空には1個小隊しか居ないですね」

アトラはスクリーンの中で空戦に加わっていない戦闘機小隊を見つけた。三大妖精小隊である。

「20機に10機も無い戦力では無謀だ。期待はできまい」

室内は重苦しくなる。敵の波状攻撃に艦隊は窮地に立ったのだ。


「また敵機だと!」

晃は早期警戒機からの情報で3時方向から迫る敵機を知った。

「こちら『アクア』。三大妖精の状況を報告せよ」

「アクア」から性急な問い質しが来た。アリシアとアテナを着艦させようとしていたが、新たな敵を前に使える戦力が欲しい為に無理をさせようとしているのだ。

「『アクア』へ。スノーホワイト・セイレーンは補給が必要だ」

晃が強い口調で言うと

「今は1発のミサイルでも残ってるなら敵に向かうんだ!ここまで来て大きな損害は出せない」

と、こちらも強い口調で反論される。

「確かに。ここまで来ましたからね…」

晃は歯ぎしりしながら無理矢理納得した。

「晃ちゃん。私は大丈夫よ」

「私もよ。何とかなるわ」

アリシアとアテナが晃に心配させじと健気に言った。

「……では行こうか。三大妖精!」

晃は決心した声で叫ぶと機を新たな敵の方向に向けた。その後をアリシアとアテナが続く。

「こちら『アクア』。三大妖精へ。FA18のフォーリア(葉)小隊を送った」

「クリムゾン・ローズ了解」

FA18ホーネット戦闘攻撃機の小隊が援軍として加わる事になった。空対空戦闘にはやや劣るホーネットではあるが、援軍が無いよりかはマシだ。

「晃さん!12時方向から敵機12機がこちらに接近中!また別の8機が10方向から艦隊に向かってます」

藍華はTIDディスプレイに映る敵の動きを見て藍華が知らせる。

「敵は二手に分かれたか。こっちに向かってるのが戦闘機で10時のは攻撃機か」

こう言いながら晃はTIDの画面と同じものが脳内に映り作戦を練る。

敵は二手に分かれた。まだこちらは3機で、しかも弾薬が不十分だ。このままでは敵戦闘機との空中戦は必至。敵の攻撃機は防げない。

「こちらグリムゾン・ローズ。フォーリア小隊」

「こちらフォーリアリーダー。もう少し待ってくれあと1分でそちらに向かう」

「いや、10時方向の敵編隊に向かってくれ」

この晃の指示にフォーリアリーダーは愕然とした。

「しかし、12機の敵機に3機で挑むなど…」

「艦隊に大きな損害が出れば作戦は中止になってしまう。それに私達は死ぬつもりはない」

「了解した。幸運を祈る」

交信が終わると2つの小隊はそれぞれの目標へと向かう。

藍華は全身を締め付けるような思いだ。ようやく取り戻した戦闘機パイロットとしての感覚。その勘がこれからの激戦を想像させ緊張を生む。

「藍華頼むぞ。私やアリシア・アテナの為にも」

晃が再確認するように藍華に言った。

「はい、晃さん。これからがグリムゾン・ローズの本領発揮ですからね。任せて下さい!」

元気に応える藍華に晃は「よ~し晃様の恐ろしさを敵に見せてやろう」と笑う。

「え?敵がまた二手に分かれた」

TIDに映る画面を見て藍華は理解できないという口調で晃に報告する。

「どういう事だ?何機で分かれた」

「12時に4機。9時方向へ8機」

晃は少し考える間を開けて命令を下す。

「アリシア!アテナ!9時の敵に向かえ」

それを聞いた2機からは「了解」とだけ返事が返る。もう、寡兵で戦う事の躊躇は無い。ただ自分と友を信じるのみ。

「藍華。分かれた敵をどう思う?」

晃がそう質問を藍華にする。

「多分敵はフォーリア小隊の攻撃に向かって分かれたのでは?」

「だろうな。まあ、敵が戦闘機ばかりであれば」

そこへ通信が入る。フォーリア小隊からだ。

「こちらフォーリアリーダ。グリムゾンローズ。こちらはMig29だらけだ攻撃機はいないぞ。どうやら貧乏くじを引いてしまったらしい」

フォーリア小隊の隊長は冗談を交えて晃に伝える。

「了解した。そちらに幸運を」

「俺もまだ死ぬつもりは無い。可愛いウンディーネ達の姿をまた見るまではな」

フォーリアリーダーの冗談で通信が終わると晃と藍華は自分達の事を思い出した。戦いが終わった後も自分達の存在意義がある事を。

「晃さん。敵がMig29だとしたらあと1分でR27ミサイルの射程に入ります」

R27は空対空ミサイルで、射程はタイプによるが70kmから110kmまである。今は敵小隊より130kmの所である。

「ようし、目眩ましをしてやろう。フェニックスを全部発射だ」

フェニックスはF14が持つ最大の武器だ。射程150kmと言う空対空ミサイルの中では最も遠い敵を撃てるこのミサイルは敵爆撃機という大型の目標を狙う為に作られたミサイルである。

「フェニックス全弾発射!」

藍華の操作で搭載されていたフェニックスの全弾。敵との距離100kmで2発が敵機に向けて撃たれる。照準を合わせているとはいえ、晃の狙いは敵の目眩ましだ。ミサイルに狙われて回避行動を取る敵機を各個撃破する。それが晃の狙いである。

「敵機全機が回避行動を取りました」

「一番近いのは?」

晃のオーダーに応えるべく四散した敵編隊から我と一番近いのを選ぶ。

「1時方向距離80km」

「よし、行くぞ」

狙いを定めたグリムゾン・ローズのF14。F110エンジンをアフターバーナーで震わせつつ一匹目の得物を狩りに行く。

「こいつもMig29か。敵攻撃機は居ないのか?」

機影から機種を判断した晃。ここにも戦闘機しかいない。

「藍華!スパローだ!」

「了解!」

まず1機のMig29が撃墜された。

「敵機が1機後ろに回り込もうとしてます!」

「構うな。9時の奴をやる」

機体を左へ急旋回させて9時方向の敵へ向かう。その機動で背後に回ろうとした敵をも回避する。

「藍華!ボサっとすな敵の動きを報告し続けろ」

「あ、はい。今3時と5時の方向にあります」

マッハの世界で展開される戦い。それを生き抜くのは敵と自分の位置を把握する事だ。まして1機だけの状況では尚更。見落としは命取りだ。

「スパロー発射!」

逃げるMig29の背後へ滑るように回ると即座にスパローミサイルを放つ。

まさに見敵必殺の戦いである。目に付いた敵を次々と撃ち落とす。これがグリムゾンローズの戦いなのだ。

また1機のMig29を撃墜したが、相手はまだ2機。不利な状況に変わりはない。

「敵機2機が離れてます。11時と5時に」

「誘ってるぞこれは。どっちに食い付いても挟み撃ちにする気だ」

フェニックスの目眩ましと続くグリムゾン・ローズの強襲で混乱した敵も立ち直っていた。お互いで敵を誘い、どちらかに向かえば僚機がグリムゾン・ローズの背後を取るつもりなのだ。

「さて・・・どうするか」

晃は行き詰まりになろうとしている状況に頭を悩ませる。

攻めも退くも不利。さてどうするか。空戦ではすぐに決断をせねばならない。

晃は決心すると機体を旋回させた。それはどちらの敵機ににも向かわない方向へ。

逃げる形になったとはいえ藍華はそれに不服は無かった。どう見ても不利だ。ならば逃げに出るのも納得できていた。

「敵機2機追ってきます」

TIDに映る2機のMig29は仲間の仇を討たんとするように追撃を始めた。

(逃げ切れるか…)

藍華は不安を感じた。最高速度でF14はマッハ2.34、Mig29はマッハ2.3である。

僅かにF14が早いとはいえ、こちらがフェニックスを撃ったと同じように目眩ましでMig29が空対空ミサイルを撃てば僅かな足の速さは回避行動で効果を失う。

そして追い着いた2機のMig29に袋叩きにされるのだ。

「ミサイル!6時と8時の方向から来ます!」

藍華は叫んだ。

晃は急降下を行いMig29かミサイル自体から晃の機体を求めるレーダーを回避する動きに出た。レーダーの狙いから逸れればミサイルを避けられる。

「また来た!同じ方向からです!」

降下する晃にR27ミサイルが迫る。今度はフレアを放出して右に旋回してかわす。

(追い着かれてる…)

晃はMig29との距離が縮まっていると実感した。2度の回避行動が敵機から逃れにくい距離にまで追い着かれてしまったのだ。

「まだ、諦めはしない!」

晃はアフターバーナー全開で速度を高め、距離を開こうとする。

身体に叩き付けられる重力。その痛みも敵から逃げられる生への活路が開ける実感に思える藍華と晃。

果たして敵から逃れられるのか。少なくともミサイルの狙いから外れる距離に行きたい。

2人はそれを願った。

「晃さん。敵機が方向を変えました!3時方向」

藍華の報告で胸を撫で下ろす晃。マスクの中で大きく息を吐いた。

「諦めたのかな」

藍華の疑問はすぐに判明した。

「こちらスノーホワイト。敵機を全機撃墜。損害無し」

アリシアからの通信にまた晃は安堵を得る。


我は2機で、敵は8機で戦ったアリシア達。彼女たちの目の前に現れたのは鋼鉄の鳥類と思わせるスタイルをした機体で「白鳥」の別名を持つTu160ブラックジャック爆撃機だ。

「これなら私達だけでも大丈夫ね」

アリシアは目の前でアリシアとアテナから逃げようと散開するブラックジャックを見て言った。

「けど、早く攻撃しないと。多分対艦ミサイルを積んでるはずだわ」

アテナの言葉で攻撃は始まった。

ブラックジャックは最高速度マッハ2と言う爆撃機としてはずば抜けて早い機体ではあるがF14はマッハ2.34。空中戦が出来ない爆撃機には状況を変えられないものとなっている。

まさに狼と羊の戦いである。散開した爆撃機のパイロット達はこちらにF14が来ない事を祈るだけであった。

「容赦はしないわよ。アリスちゃん、サイドワインダーを」

「はい」

アテナ機はまず残る1発のサイドワインダーミサイルを使って1機を撃墜した。

「艦隊に近づいてるのは?」

「2時方向です」

アリスが手短に報告した方向にアテナは機体を向ける。残るミサイルはフェニックスミサイル2発のみ。

「フェニックス使いますか?」

アリスが尋ねた。

「機関砲を使うわ」

「ですけど、早く撃墜しないと敵はミサイルを艦隊に発射しますよ」

「なんか、使っちゃいけない気がするのフェニックス」

「そうですか…」

アリスはアテナの決断を納得できないまま了解した。

そうしている内にアテナ機はブラックジャックの背後を取る。20ミリ機関砲で「白鳥」の別名を持つ独特のスタイルをズタズタに穴を穿つ。

その穴は主翼にの下部にあるターボファンエンジンにまで届き、火焔を噴く。その炎は白鳥の命を蝕み空から徐々に下ろしていく。

アテナはこの調子で機関砲によりもう2機を撃墜した。機内に対艦ミサイルを抱えた爆撃機では回避の機動もままならず狩られた。

アリシア機も1発づつ残るスパローとサイドワインダーで2機を撃墜。フェニックスでもう1機を撃墜した。

だが、7機の犠牲によって生まれた間隙で1機のブラックジャックが艦隊へと出せる最大速度で向かう。

「灯里ちゃん、フェニックスを!」

「はい!」

アリシア機から最後のフェニックスミサイルが放たれる。それはブラックジャックに命中した。

「これは…あの敵機から対艦ミサイルが発射されました!」

アリスはTIDの表示からブラックジャックから一矢報いるとばかりに発射されたKh-59空対艦ミサイルを確認した。

「艦隊には行かせない!」

アテナはKh-59を追う。

「敵のミサイルをどうするんですか!?」

「まだフェニックスが残ってる。それで」

「え?まさかはこれを知っててフェニックスを?」

アリスはまさかアテナが予知能力があったのかと思えた。

「いいえ、なんとなく使っちゃいけないと思っただけ」

アテナは大した事ではない様に言ったが、アリスにはアテナが何処か人間離れしたものがあるに違いないと確信した。

「アリスちゃん。照準お願い」

「あ、はい」

アテナの特殊能力への考察を辞めてアリスは艦隊へ直進するKh-59に電波ビームを当ててフェニックスが向かうように操作する。

この間。アテナ機は燃料切れ覚悟のアフターバナー噴射による最高速度でKh-59に迫る。

「発射準備良しです!」

「2発とも発射!」

「発射!」

放たれた2発のフェニックスはアテナ機から発信される電波ビームがKh-59に当た反射波を拾い正確な目標の位置を掴んで進む。

(当たれ当たれ当たれ当たれ)

アリスはTIDでフェニックスがKh-59に近づく様子を見ながら心の中で懸命に祈る。

(フェニックスは100kmも飛べるし、誘導のビームも出し続けてる。当たるはず)

今度はフェニックスが命中する事を論理的に考えて自分を納得させた。そうしなければアリスは何処か落ち着かなかった。

そのアリスに応える様にフェニックスは命中した。1発が命中してKh-59を爆砕した。もう1発はその爆発に至近で巻き込まれ、これも爆発した。

「やった…」

3発のミサイルで生まれた派手な爆発でアリスは成功したのだと分かった。


「フロリアン01より各機へ。敵機は離脱しつつあり」

「こちら空母『アクア』着艦用意よし」

早期警戒機と空母「アクア」からの通信で空戦が終わった事が告げられた。

「終わった…」

藍華にとっては長く感じたこの空戦。その終了に肩の力が抜ける。

「こちらフォーリアリーダー。三大妖精へ、無事か?」

フォーリア小隊の隊長から通信が来た。

「こちらグリムゾンローズ。おう、全機無事だ。そちらは?」

晃が元気に答える。

「こっちは2機がやられた。だが、これで可愛いウンディーネ達を見るのに近づいた訳だ」

「その、可愛いウンデーネは私の事だよな~」

「勿論だとも!だが、本命はアリシアさんだけどな」

ティフィーネリーダーがそう言うと新たに通信が割り込む。

「どこの誰だが知らないがアリシアさんは俺のなあ――」

暁である。アリシアと聞いて黙っていられなかったようだ。

「お~みんな無事だったのだー」

暁が言い終わる前にウッディーが割り込み暁の言葉は邪魔された。

「良かった。みんな無事だ~。しかも空での再開なんて凄い奇跡」

灯里が皆が無事な事を知るとこう言った。これを聞いた藍華はこう言わずにはいられなかった。

「灯里、恥ずかしい台詞禁止ぃ」

「え~」

さっきまで戦いによって殺伐とした空が笑いに包まれる。

こんな風にいつでも笑っていられる時に早く戻りたいと誰もが思っていた。

 http://www.nishinippon.co.jp/nnp/world/20080321/20080321_001.shtml
(西日本新聞)
 http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-30935320080321
(ロイター)

チベットでの騒乱から一週間が過ぎた。
中国のチベット支配に抗議するデモを中国の軍や警察が鎮圧に出動し、今も弾圧とも言える事をチベットの人々は受けている。これは独立運動である。
それらは、中国側がチベット一帯から外国人を閉め出した事で全容を知る事は不可能ではるが、騒乱が起きた最初の頃は各国のジャーナリストや観光客に目撃されている。
http://jp.youtube.com/watch?v=iB_bAIS1zV0
(ドイツのTV)
http://jp.youtube.com/watch?v=-OsYg0qoJ00&feature=related
(オーストラリアABC)
http://jp.youtube.com/watch?v=FtvcppN67Nw&feature=related
(騒乱発生直後の映像)

今回の騒乱はチベット以外でもインドやネパールでも抗議デモは起こり、大規模なものとなっている。
何故今なのか?
これは北京オリンピックへ開催が大きいだろう。チベット騒乱が始まる前から環境問題で中国入りをギリギリまで伸ばす選手団や喘息持ちの選手が辞退するなど開催前からマイナスのイメージが出て。そこに食の問題と、国際的に中国を危ぶむムードが出来つつあった。そこに今回の騒乱で中国を追い込もうとしているのだ。
このままチベットの問題で国際的批判が続けば、アフガニスタンに侵攻した事でボイコットした国が続発したソ連のモスクワオリンピックやアパルトヘイト政策でボイコットが起きたモントリオールオリンピックの二の舞ならぬ三の舞を演じる事になるだろう。
そうなれば、国威発揚で長年準備した中国のメンツは潰れる事だろう。
これで、チベットの独立に即繋がるにはまだ遠いだろうが日中戦争(支那事変)で日本が残虐行為を行ったと捏造までして行う中国のキャンペーンは薄れて、その裏側に注視される事だろうと思う。
それは、特に日本。今日の日本テレビで放送された「太田光の私が総理大臣になったら・・・」でチベット問題をナレーションで紹介しただけで、出演者のコメント無し(カットしたのだろう)に次に移る進行をしていた。
これは言論封殺に他ならない。中国を非難してはならないと言う言論弾圧である。
今の日本もチベットとは違う支配に置かれているのだろう・・・。

日付で言えば、昨日。俺の両親(実の父親と継母)が離婚する事が決まった。
その件で離ればなれに暮らしていた俺と姉は久しぶりに父親に会い話し合った。
そこで出た結論は俺と姉が実家に戻る事になった。
3人で協力しての生活が始まろうとしているのだ。
そして、それは久しぶりの故郷へ帰る事になるのだ。

まずはこれを見て欲しい
http://www.npa.go.jp/cyber/statics/h20/pdf38.pdf
(警察庁 平成19年度中のいわゆる出会い系サイトに関係した事件の検挙状況について)

この中の「検挙件数の年別推移」と見て貰いたい。
合計した推移を見ると児童ポルノは-22.1%となっている。これを見て減少傾向にあるとは言い切れない(今年の検挙数が平成19年度の81件から80件~75件の数字。平成21年度も同じ数字の中で推移すれば横ばい傾向になる・・・)
だが、現在更に規制を設けなくとも現行の法律で増加しないと考える。
むしろ、出会い系サイト規制法違反が+159.6%なのが問題だ。児童ポルノ規制を推進する方は「児童を守るため」とも言うが、着々と増えているこの犯罪をどうにかする方に力を入れるべきではないだろうか?
この警察庁の統計の中には「児童による誘引」と言うのがあり、平成18年と平成19年は半数が児童による誘引としている。
俺が何を言いたいかかと言うと、「児童を守るなら現実に起こる方に力を入れろ」と言いたい。
基準が曖昧な児童ポルノ規制強化よりも出会い系の規制をして誤った道に進む児童を救うのが今やるべき「児童を守る事」ではないか。

「基準が曖昧」と前述したが、児童ポルノ規制を行おうとする政治の世界を見るにそれは顕著である。
http://ameblo.jp/mangaronsoh/entry-10076351373.html
(マンガ論争勃発のサイトより民主党松浦大吾議員のインタビュー)


--法務省は児童ポルノの定義をどのように考えているのでしょうか?

松浦さん:民主党の会議では「もし、30歳の女性が子供の頃に撮影したヌード写真をブログにアップした場合、児童ポルノとして処罰対象になるのか? 仮に、そうであれば一体誰の人権を侵害したことになるのか?」と質問しました。

これに対して、法務省は、「子供の人権を侵害したとして処罰の対象になる」と回答しました。そこで「成人の女性が、自己決定で公開したものが誰かを傷つけていることになるのか?」と聞いたところ「本人は傷ついているハズです」と答えるのです。

そこで、若い夫婦がブログで行っている育児日記で子供の裸の写真をアップした場合はどうなのか?と尋ねたところ「児童ポルノにあたらない」といいます。性欲の対象は多様でペドファイルの目から見れば刺激を受ける可能性もあるわけですが、法務省はそれらの判断は裁判官が一般の社会通念を加味して行うものだというわけです。

--欧州では児童ポルノに対して「社会秩序に対する罪」等を明文化している国もあります。今のお話をお伺いした限りでは、法務省には、そういった見解もないのですね。
(同サイトのインタビューより抜粋)
http://d.hatena.ne.jp/okumuraosaka/20080303
(奥村弁護士の見解。このインタビューについての補足があります)

法務省は児童ポルノ規制については曖昧な認識しか持っていないのである。
こんな調子で規制強化の法律が成立すれば自分の子供の頃の海水浴や入浴の写真を自分のブログやサイトにアップしてしまったら逮捕されかねない。
これをアニメやマンガ・ゲームに照らせば海水浴や入浴シーンのあるものはキャラクターが未成年と判断されれば規制対象であり、その作品を所持していれば「単純所持」で逮捕となる。
先の松浦氏のインタビューの中では「それらの判断は裁判官が」とある。
裁判官にしても、みんなアニメやマンガを愛好したり知識を有する方ばかりでは無い。そうなれば判決は裁判官の主観でバラバラになり、反論の証拠があっても前例を遵守して判決する場合もある。
いくら司法で白か黒かを決めて貰うにしても裁判官の負担を増やす事になる。

前回の記事では野田順子議員の「世界基準の規制」にすべきと言う意見に賛同した訳だが。世界では、どうなのか?
アメリカのカートゥーン・ネットワークのトゥナミ枠(17:00~19:00)で「ジャイアント・ロボット・ウィーク」 で放送された「新世紀エヴァンゲリオン」の場合。

『エヴァ』も第壱話と第弐話のみが初めて全米放送されました。この時 第弐話「見知らぬ、天井」で編集された主なシーンは以下の通りです。
*エヴァの頭部から吹き出る血しぶきのシーンはカット。
*ミサトの「心配しなくても、子供に手を出したりしないわよ」のシーンはカット。
*部屋のビール缶と酒ビンの山のシーンはカットされ、YEBICHビール缶は青く塗られたり、削除された。
*ミサトの「プハーーカァー!やっぱ人生この時のために生きてるようなものよねェー」のシーンはカット。
*ミサトのバストやヒップのアップはカット。干してある下着類もカット。
*シンジ君の股間のギャグは全部カット。そのためあおりを食ったペンペンは全く登場しない!
*ミサトは入浴しているのに、なぜか青いビキニを付けている。
*ミサト「まさか!」リツコ「暴走!」というセリフはカット。
*使徒が腕をへし折られたり、胸の突起をもぎ取られるシーンはカット。
などなど合計28箇所も修正されたそうです。
http://www.moonlight.vci.vc/misc/world_anime2.html
(2003年:世界のアニメ事情より。アメリカの場合より抜粋)

暴力的なシーンや肌の露出に酒類が映る事を規制している事が分かる。放送されたのがカートゥーン・ネットワークと言う子供向けの番組を放送するチャンネルであるから、このような規制が行われたのであろう。
同サイトには国によっての性描写や他の規制についても書かれている。
-シンガポール場合-
カットしたり、しなかったりね。『エルハザード』『ふしぎ遊戯OVA』 『Niea_7』で裸を観たのを覚えています。でも『妖しのセレス』のオープニング・クレジットでは、妖と十夜のヌードショットをともにカットしました(>_<)
-イギリスの場合-
マンガ・エンターテイメントが皆をアッと言わせようと、しゃかりきになっていた90年代初期を振り返って見ると、UKの他の地域でも同じ“ミニブーム”があったね。うろつき童子らの吹替えは、BBFC(※検閲機関/英国映画等級指定委員会)のまともな認定証を得るため、意図的に手直しされていた。
ーフィンランドの場合-
あるマンガに起こったこんな話がありますよ。 4月に、まず成功間違いなしのマンガ(ドラゴンボール)が店頭に登場したことを知り、フィンランドのファンはうれしく思いました。ここでは初めてのことでしたね。残念なことに、2週で、シリーズはチャイルド・ポルノを宣伝していると非難されました。次にメディアはストーリーが不適切であると激怒し、本は販売中止となりました。ハァ~、なんだかなぁ…。ここで再びマンガを出版する勇気がある会社が現れるまでには、しばらく時間がかかるかも知れません(^^;)
-アメリカの場合-(フィンランドの事に関してのレス)
2000~2001年にさかのぼって、ここでも(アメリカ) 同様なことが起こったよ。悟空の裸の場面の一部について苦情を言った親がいたんだ。ぼくは裸の場面を本来のものに戻すよう、
VIZに対して一斉に抗議したうちの一人だった。もちろん“お得意様であるファンの意向”は結局通ったさ。そして元の姿に戻されたんだ!

結構厳しい規制がかけられているようだ。これにはマンガやアニメが「子供向け」という認識が強いからだろう。日本のように青年向けのマンガやアニメがある程度の認識と存在感を得ている訳ではないからだが、「子供が見て悪い」と思うからこそエヴァをあのようにカットされた訳だ。
日本では、この世界の規制を元にどうすれば良いか?
日本では過激な描写がある、いわゆるオタク向けアニメは深夜に放送される。これは制作と放送側の自主規制とは少し違う(深夜だと放映権料が安く出来る事が大きい)が、見る側を分けるスタンスにはなっている。
けれども、深夜だからと未成年が見ないと言う保証は無い。それこそCS放送のようにチューナーで視聴年齢制限を設定できれば最も良い。現在進んでいる地上デジタル放送もこの機能があれば心配される「児童への悪影響」を大きく防げると思う。
マンガも表紙に「15歳未満禁止」「18歳未満禁止」の表示をしておけば良いだろう。(それでも見てはならない年齢の児童が持っていれば小売店や所持していた人の責任である)
こんな風にある程度の規制を設けて「児童への悪影響」の心配を低減させるべきでもある。

日本ユニセフ協会が示し、これに則って自民党の一部が国会に提出しようとしてる「児童買春・児童ポルノ処罰法」の改正案は法律的な面での危うさから反対である。
また、これの対案として前述の規制も行って貰いたいと思う。

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